宝塚大好き!人生の岐路を迎えてまだまだ悩みは尽きません。
by haro-kiri
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障害者の価値
昨日、朝日新聞の夕刊にこんな記事が載っていました。
私の目は釘付けになりました。
『失った将来同じ重み
事故死したダウン症児の両親
逸失利益争い3年』
事件は5年前。
小学校2年生のダウン症男児・尚己くんが、同じ学校の教師の車(!!)に轢かれて死亡しました。
その損害賠償を請求した際、加害者側は『逸失利益は発生しない』と主張したということです。
つまり、健常者であれば生涯にわたって働いて稼ぐはずだった金額を換算し、生活費を除いた利益が損害賠償額として加害者に請求できますが、
障害者にその収入はないだろう、だったら払う必要はないじゃないかというのが加害者側の主張。
結果として、世の中にはちゃんと働いて収入を得ているダウン症者もいる、ということで健常者の平均給与と労働可能な年齢を67歳として、1800万円の損害賠償が認められました。
とても、とても、難しい問題です。
尚己くんのご両親は、最初、同じ障害を持った親御さんから「もっとつらくなる」と、訴訟を反対されたそうです。
実際、ダウン症は病気にかかりやすく、寿命も短いとか、知能の遅れを指摘されていたようです。
でも、親御さんは尚己くんが今まで作った製作物やIQ判定・成長のようすを撮ったビデオなどを提出したり、
様々な職業で活躍しているダウン症者の実例を調べ上げ、裁判に臨みました。
子どもの可能性を信じていた、すばらしい親御さんだと思います。
実際、生活保護と年金に頼って生活する障害者は数多くいます。
うちのISSAも、将来職業に就ける保障はありません。
しかも、高機能自閉症は、知的障害のある自閉症よりも就職率も定着率も悪いのが現状です。
自閉症の場合、収入の金額を別にして、知能が低い人よりも高い人の方が、働くのが難しい現実があります。
なぜなら、知的障害がある人はある程度本人の特質に合ったレールを敷いてあげれば、そのレールに乗っかって淡々と生活していけます。
けれど、知能の高い自閉症者は、人間関係に悩んだり、仕事のえり好みをしたり、自分の能力と希望がうまく合わずに、職場を転々とするケースも少なくありません。
もし、ISSAが事故にあい、今回のような損害賠償を・・・ということになった場合、どうなるんだろう。
そんなことを考えてしまいました。
縁起でもない話ですね。ISSAゴメン!!
ただ、尚己くんのご両親は、世界中で活躍しているダウン症者のことを調べていくうち、
「自分の子どもにもこんなにたくさんの可能性があったのだ」と感じたそうです。
生活保護を受け、仕事に就けずブラブラする息子を思い描くのは簡単です。
それよりも、世界中で活躍する自閉症者の実例をたくさん知り、息子の可能性を探る方が私には大事ですよね。
幸い、向上心のあるISSAにこれからどんな可能性があるのか、常に頭の中心に置こうと思います。
すごく、大事なことを考えさせられた記事でした。
尚己くんのご冥福をお祈りします。合掌。
私の目は釘付けになりました。
『失った将来同じ重み
事故死したダウン症児の両親
逸失利益争い3年』
事件は5年前。
小学校2年生のダウン症男児・尚己くんが、同じ学校の教師の車(!!)に轢かれて死亡しました。
その損害賠償を請求した際、加害者側は『逸失利益は発生しない』と主張したということです。
つまり、健常者であれば生涯にわたって働いて稼ぐはずだった金額を換算し、生活費を除いた利益が損害賠償額として加害者に請求できますが、
障害者にその収入はないだろう、だったら払う必要はないじゃないかというのが加害者側の主張。
結果として、世の中にはちゃんと働いて収入を得ているダウン症者もいる、ということで健常者の平均給与と労働可能な年齢を67歳として、1800万円の損害賠償が認められました。
とても、とても、難しい問題です。
尚己くんのご両親は、最初、同じ障害を持った親御さんから「もっとつらくなる」と、訴訟を反対されたそうです。
実際、ダウン症は病気にかかりやすく、寿命も短いとか、知能の遅れを指摘されていたようです。
でも、親御さんは尚己くんが今まで作った製作物やIQ判定・成長のようすを撮ったビデオなどを提出したり、
様々な職業で活躍しているダウン症者の実例を調べ上げ、裁判に臨みました。
子どもの可能性を信じていた、すばらしい親御さんだと思います。
実際、生活保護と年金に頼って生活する障害者は数多くいます。
うちのISSAも、将来職業に就ける保障はありません。
しかも、高機能自閉症は、知的障害のある自閉症よりも就職率も定着率も悪いのが現状です。
自閉症の場合、収入の金額を別にして、知能が低い人よりも高い人の方が、働くのが難しい現実があります。
なぜなら、知的障害がある人はある程度本人の特質に合ったレールを敷いてあげれば、そのレールに乗っかって淡々と生活していけます。
けれど、知能の高い自閉症者は、人間関係に悩んだり、仕事のえり好みをしたり、自分の能力と希望がうまく合わずに、職場を転々とするケースも少なくありません。
もし、ISSAが事故にあい、今回のような損害賠償を・・・ということになった場合、どうなるんだろう。
そんなことを考えてしまいました。
縁起でもない話ですね。ISSAゴメン!!
ただ、尚己くんのご両親は、世界中で活躍しているダウン症者のことを調べていくうち、
「自分の子どもにもこんなにたくさんの可能性があったのだ」と感じたそうです。
生活保護を受け、仕事に就けずブラブラする息子を思い描くのは簡単です。
それよりも、世界中で活躍する自閉症者の実例をたくさん知り、息子の可能性を探る方が私には大事ですよね。
幸い、向上心のあるISSAにこれからどんな可能性があるのか、常に頭の中心に置こうと思います。
すごく、大事なことを考えさせられた記事でした。
尚己くんのご冥福をお祈りします。合掌。
by haro-kiri
| 2006-04-03 13:34
| 自閉症
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